戦略的に重要な国・地域のひとつであるEU諸国との連携強化を目的として、豊橋技術科学大学と東京科学大学の半導体人材育成プログラムが、文部科学省令和6年度(2024年度)「大学の世界展開力強化事業」*として選定されました。
*文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」
重点分野で、戦略的に重要な国や地域との国際的な高等教育連携を通じて、質の高い学びや交流の機会を提供し、世界で活躍できる優れた人材を育成する取り組みに対して、文部科学省が財政的支援を行う事業です。
半導体分野の人材育成
半導体分野で世界で活躍できる優れた人材を育成することは、今や喫緊の課題です。
半導体は、5G、ビッグデータ、AI、IoT、自動運転、ロボティクス、スマートシティ、DXなど、デジタル社会を支える重要な基盤であり、安全保障にも直結する極めて重要な戦略技術です。生成系AIをはじめとするキーテクノロジーを支える半導体技術開発の需要は、今後さらに指数関数的に増加することが予測されています。
また、持続可能な社会を実現するためには、カーボンニュートラルやカーボンネガティブの達成が不可欠なグローバル目標となっています。
これらの課題を担う次世代の技術者は、地球環境と技術開発のバランスをグローバルな視点から見渡し、グリーン社会をリードできる半導体人材でなければなりません。
プログラムの目的
本プログラムは、グリーントランスフォーメーション(GX)への意識の高いEUの若手研究者との密な交流機会を提供することにより、実践的で高度な半導体開発スキルに加え、グローバルな動静を俯瞰しながらグリーン社会を牽引する力を備えた半導体人材を育成・輩出することを目的としています。

育成する人物像
グローバルグリーンエレクトロニクスイノベーター
~20年後のグリーンな半導体開発を牽引できる人材」~
- 「分野融合力」グリーンイノベーションを含めた様々な分野を俯瞰しアイディアを繋ぐことができる分野融合力
- 「複言語力」国際的な環境での仕事や交流において、異なる文化や背景を持つ人々と、円滑にコミュニケーションを取ることができる力
- 「グローバルチームビルディング力」言語のみならず文化や習慣の違いを越えてチームを構築し、課題解決に向けてチームメンバーを牽引できる力

豊橋技術科学大学での学び ~大学の使命・強み・教育のアプローチ~
- 開学以来整備してきた半導体を材料からチップまで、設計、試作、製造、評価ができる施設(LSI工場) を基盤として、半導体集積化センサ・デバイスの研究で世界トップクラスの実績。加えてロボッ ト、農工・医工連携などの異分野融合研究、社会実装研究にも強み
- 本学卒業生は産業界で活躍しており、日経独自調査の企業人事担当者への調査で、「採用を増やしたい大学ランキング」全国1位*
- 本学の教育の根幹である「技術科学」と産学共創による実践重視の教育体系の中で、解のない課題に取り組む過程で、既存の枠に囚われない自由な発想で、新たなモノやコトの実現を目指す力が養われている
- 産学連携に加えて、国際・高専・大学連携を強化し、多様な研究者・技術者との共創活動を通じて、実装力、応用力に卓越した世界で光る工科系大学を目指すとともに、我が国の科学技術の発展に一層貢献
*日経HR「日経キャリアマガジン 価値のある大学 2023-2024 就職力ランキング」